公認会計士の採用に人材紹介エージェントを利用したいと思っても、いくつものエージェントがあって選定に迷うというケースは多いでしょう。そこでこの記事では、公認会計士の採用におすすめの人材紹介会社を厳選して7社紹介します。あわせて、公認会計士の採用活動にエージェントを利用したほうがよい理由とエージェント選びのポイント、利用効果を最大化するコツも解説します。
公認会計士の採用がうまくいかないとお悩みの方へ
・直近ですぐに採用したいのに候補者が集まらない
・グループ会社の連結決済経験など、スキルの高い会計士を採用したい
・監査法人出身の会計士をCFOとして採用したい
・初めての会計士採用でノウハウがなく、魅せ方がわからない
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、会計士特化の採用サービス『Hi-Standard』にご相談ください。公認会計士をはじめとした経理・財務採用のプロフェッショナルが、御社に最もマッチした人材をご提案させていただきます。
自社に合った人材紹介会社をお探し中の採用担当者の方へ向けて、公認会計士の採用に適した人材紹介会社を7社紹介します。
公認会計士、USCPA、試験合格者に特化した人材紹介エージェントです。全員が会計士専門なので業務への理解が深く、採用課題や求人背景を踏まえた人材紹介を行っています。
ハイスタ会計士は単なる人材紹介ではなく、採用側の課題と求職者側の希望の双方を叶えるトータルプランニングを提供しています。求職者と事前面談をしたうえで紹介してくれるので、ミスマッチのない採用を実現できるでしょう。扱う求人は原則すべて非公開案件なので、他社に自社の募集状況などを知られたくない場合でも安心して利用できます。また、採用企業と求職者の双方を1人が担当する一気通貫制のエージェントなので精度の高いマッチングに期待できます。
Hi-Standard(ハイスタ会計士)
人材紹介大手のマイナビが運営する会計士・USCPA専門のエージェントです。会計士業界を熟知したアドバイザーが、公認会計士を求める企業の特性にマッチした人材を紹介しています。募集背景に合わせたターゲット選定のアドバイスもしてくれるため、採用がうまくいかないと悩んでいるのであれば相談してみましょう。
マイナビはもともと新卒領域に強い会社なので、マイナビ会計士の登録者も若手有資格者が中心です。20代が35%、30代が45%と若手層で全体の80%を占めています。登録者の実務経験年数は3年未満が43%、3年~10年が47%です。若手ポテンシャル層と若手経験層のどちらにも対応できます。
※参考:マイナビ会計士
会計、税務、経理・財務分野に特化した人材紹介エージェントです。会計プロフェッショナルの登録者数は業界トップクラス、業界内での認知度が高いため採用実績も豊富です。自社媒体や採用イベントなどを駆使した独自ルートにより集客しているため、他社とは異なる層へアプローチできます。
ジャスネットキャリアは公認会計士や税理士などの有資格者はもちろん、経理・財務経験者の採用に強いため、経理・財務部門で人材を求めている事業会社におすすめです。エージェントとの打ち合わせでは採用したい人物のイメージを一緒に明確化していき、確実に採用・定着させるポイントもアドバイスしてもらえます。
※参考:ジャスネットキャリア
管理部門と士業専門のエージェントです。総登録者数は11万人以上と、特化型エージェントの中で最大規模の人材データベースを保有しているのが強みです。幅広い人材の中から、自社の採用課題を解決できる人材を紹介してもらえます。難しい採用条件や人物像もしっかりくみ取り、本当にマッチする人材を紹介しているため、採用側の評価も高くなっています。
なお、採用サービスは人材紹介サービスとダイレクトリクルーティングサービスの2種類があるので、自社に合った採用方法を選択できます。
※参考:MS-Japan
会計・税務・管理部門に特化したエージェントです。会計・税務業界専門のコンサルタントが成長フェーズや採用ニーズに合う人材をマッチングしています。
レックスアドバイザーズの強みは紹介できる人材の「質」です。公認会計士・USCPA、税理士を中心とした有資格者と経理・財務経験者が多く、20代~50代まで幅広い年齢層がいます。加えてマッチングの精度も高いため、応募書類通過率は40%~50%と業界トップクラスの水準です。選考にかかる時間や手間を削減できるため、短期間で効率よく採用したい法人・事務所に適しています。
※参考:レックスアドバイザーズ
即戦力人材に強いスカウト型の人材紹介会社です。170万人以上の人材データベースから、欲しい人材に採用担当者自らが直接アプローチできるため、書類選考や面接でのミスマッチを減らせます。ビズリーチ独自の審査基準を通過したハイクラス人材しか登録していないため、質の高い即戦力人材と出会うことができます。
ほかのエージェントサービスは基本的に短期間での転職を希望する転職顕在層を対象に人材を紹介します。一方、ビズリーチは顕在層に加えて魅力的なオファーがあれば転職を検討してもよいと考える潜在層まで対象としているため、これまで出会えなかった優秀な人材にもアプローチできます。
なお、ほかのエージェントサービスと異なり人材探しや候補者とのやり取りは代行していないので、採用活動を自走できる法人・事務所に向いています。
※参考:ビズリーチ
業界最大手のリクルートが提供する人材紹介サービスです。知名度が高いため年間登録者数は125万人以上と圧倒的、年間決定数も5万人以上と実績豊富です。全国19箇所に拠点を展開しているため全国規模での人材紹介が可能で、地方エリアでの採用にも対応できます。追加料金なしでリクルートエージェントとリクナビNEXTのデータベースにアプローチできるオプションサービスもあります。
※参考:リクルートエージェント
公認会計士の採用方法は複数あり、昔からある方法のほかにトレンドの方法もあります。しかし、結局は人材紹介会社(エージェント)の利用に落ち着くというケースが多く見られます。エージェントを利用することで、ほかの方法にはない複数のメリットを享受できるためです。
公認会計士は資格職・専門職なので、もともと人数が限られています。また公認会計士という職業に誇りを持っていますし、業務内容にもこだわりがあるという方が多いです。採用では、公認会計士がやりたいことと自社でやってほしいことがマッチする必要がありますが、これが簡単ではありません。一般的な職種の採用以上に、自社に合う人材を探すのは難しい面があります。そのため自社のみで採用を進めるのは非効率だと判断し、エージェントの利用を検討する法人・事務所が多いです。
求人広告を出して応募者を待つという従来型の採用活動では、自社にマッチした人材からの応募があるとは限らず、採用活動が長期化していました。しかしエージェントは採用側の希望や募集背景、経営課題などをヒアリングしたうえで、マッチする人材を的確に紹介してくれます。事前に面談した求職者のみを紹介してくれるため、自社の希望と求職者の人物像とのミスマッチが少なくなります。短期間で、効率よく人材を探すことができるでしょう。
優秀な公認会計士を獲得するには自社の魅力を理解してもらうことが大切です。エージェントを使うと、自社の代わりに事業や業務の魅力をアピールしてくれます。採用担当者が自らアピールするのに比べて客観性があるため、候補者の心に刺さるアピールにつながります。
エージェントは求人情報の作成から候補者探し、候補者との面接日程調整や合否連絡などを代行します。採用担当者は求める人材像の設定や選考などメイン業務にのみ集中できるため、採用工数が大幅に削減できます。採用活動の効率が上がり、スピーディーな採用につながるでしょう。
エージェントへ支払う費用は、求人サイトや求人誌などほかの媒体を使った場合と比べて高額になりやすいのがネックです。採用者の理論年収をベースに決まるため、公認会計士のように高年収職種の採用ではとくに高くなります。
ただし、求人サイトや求人誌ではただ広告を出すだけで費用が発生するため、採用できず広告を出し続ける間にも費用を投下しなければなりません。この点、エージェントは入社した場合にのみ費用が発生する成功報酬型が主流なので、費用対効果は非常に高いです。
ほとんどのエージェントでは一般公開されない非公開求人を保有しています。事業戦略の観点から他社に求人状況を知られたくない場合や、応募者の殺到による採用担当者の負担増を避けたい場合などには、非公開枠の利用が有効です。
人材紹介会社の利用効果を最大化するためには以下の点がポイントになります。
人材紹介会社との打ち合わせに際して、自社の魅力をあらためて整理しておきましょう。そうすることで、担当者に自社や事業の魅力が伝わり、候補者に対して的確にアピールしてもらえます。
人材紹介会社の担当者も人間なので、魅力的な事務所や企業、採用担当者の熱意を感じた事務所や企業の求人を優先的に紹介したくなるものです。そのため採用担当者は人材紹介会社に丸投げするのではなく、しっかりコミュニケーションをとって信頼関係構築に努めましょう。
採用したい公認会計士像は、人材紹介会社の担当者に正しく伝えましょう。年齢など法律上求人票に載せられない項目がありますが、実際には「若手の会計士がほしい」「経験年数5年以上の30代の会計士がほしい」など求める人材像やスペックが決まっている場合も多いはずです。まずは欲しい人材像を本音で伝えることが大切です。そのうえで、なぜそのスペックが必要なのかなどを掘り下げていくと、自社が本当に重視したい採用要件が見えてくるでしょう。
合否の理由は人材紹介会社の担当者にフィードバックしましょう。不合格の場合は、フィードバックすることでどんな人材がよいのかについての理解が深まり、マッチングの精度が高まっていきます。合格の場合は、候補者によかった点を伝えられてモチベーションや入社意欲の向上につながります。
選考に時間がかかると応募者が不安になったり、すぐに内定を出してくれた他社に決めてしまったりする場合があります。面接から1週間以内を目安に合否の結果を出せるよう選考フローを整え、できるだけはやめにエージェントに伝えましょう。
人材紹介会社には大きく分けて「登録型」と「サーチ型」があります。欲しい人材層に合ったタイプを選択しましょう。
登録型はあらかじめ求職者に職歴やスキルなどを登録・申告してもらい、企業の求人にマッチする求職者がいれば企業に推薦するタイプの人材紹介会社です。日本で人材紹介エージェントというと登録型が一般的でしょう。登録しているのは基本的に転職意欲がある人材なので、マッチングしやすいのがメリットです。登録型はさらに「総合型」と「専門特化型」に分類できます。
総合型は多様な業界・職種の人材が登録している人材紹介会社です。登録者数が多いため、より多くの求職者の中から、自社に合った人材を探してほしい場合に適しています。
特化型は特定の業界や職種を専門とした人材紹介会社です。専門特化している分、総合型よりも登録者の数は少なめですが、求める層をピンポイントで探せるのがメリットです。また特化型の担当者はその業界や職種に詳しいため、自社のニーズが伝わりやすく、マッチングの精度も高くなります。公認会計士は専門職なので、特化型に登録している求職者が多いです。
サーチ型は、採用企業から求人を受け取り、その求人にマッチした人材を探して紹介するタイプの人材紹介会社です。登録型はそのサイトに登録した転職希望者の中から探しますが、サーチ型はあらゆるネットワークを駆使し、転職を希望しない人材も含めて探します。いわゆるヘッドハンティングをイメージすればよいでしょう。経営層や高度専門職などニッチな人材の採用に適していますが、登録型よりも費用はかかります。そのため多額のコストをかけてでも優秀な人材を採用したいときに使われています。
最後に、公認会計士の採用にあたり人材紹介会社を選定するときのポイントをお伝えします。
公認会計士の採用に強いかどうかは非常に大切なので、公認会計士に専門特化したエージェントが最適です。ただし、総合型でも会計士の求人数が多いなら母集団を形成しやすく、紹介率やマッチングの精度も高まります。総合型が気になる場合は会計士紹介の実績も確認するのがよいでしょう。
単なる人材紹介にとどまらず、丁寧なコンサルティングを受けられるかどうかもチェックしましょう。コンサルティングをしっかり行う会社であれば、採用課題や募集背景に合ったミスマッチの少ない採用を実現できます。
登録型の報酬体系は基本的に成功報酬型ですが、サーチ型は着手金と成功報酬の両方が必要な場合があります。また料率や計算方法、早期離職した場合の返金規定など各社異なります。利用前に必ずチェックしておきましょう。
分業制というのは採用企業の担当者と求職者の担当者が別々の場合を指します。効率を重視する大手の人材紹介会社でよく見られる形で、大量の人員を獲得したいときなどに適しています。一方、担当者同士のコミュニケーションエラーが生じた場合には採用側と求職者側の認識にズレが生じ、ミスマッチにつながります。
一気通貫制は採用企業も求職者も同じ人が担当する仕組みのことです。窓口が同じなので双方の認識にズレが生じることがなく、マッチングの精度が高いという特長があります。1名ないし数名の人員を的確に獲得したい場合は一気通貫制がおすすめです。
公認会計士は売り手傾向が続いており、これまでと同じ採用方法では思うように人材を獲得できないケースが出てきています。人材紹介エージェントに相談すると、採用活動のアドバイスをしてもらえ、自社に合った人材の紹介も受けられます。